精神生理不眠症においては、眠れないことへの不安が多く、
恐怖感が強く現れます。
睡眠に対して敏感になりすぎているのです。
その根底には、眠ることへの強すぎる囚われがあります。
眠れないという事よりも、この囚われのほうが
病気の本質となっているのです。
これを解除するにはどうすればいいのか。
それは、睡眠をとらないと大変なことになるという
強すぎる思い込みを修正することです。
具体的な方法については、
・眠れなくても別に構わない
・眠れなくても時間を有効に使える
という方向に受け止め方を変えていくことです。
つまり、眠れないときは眠くなるまでの時間を
有効に使うことです。
眠くなるまでは布団に入らないことが原則です。
それまでは布団から出て、できれば別の部屋で
読書や短調な雑用などをして過ごします。
テレビやパソコン、携帯の画面などの強い光で
脳を刺激するのは控えます。
睡眠へスムーズに導入するための
自分なりの習慣を確立することが大事なのです。
また、精神生理性不眠症で寝つきが悪い場合、
睡眠制限療法も有効です。
いつも寝る時間よりも意図的に遅く床について、
朝は決まった時間に必ず起きるようにすることです。
たとえば8時間布団の中に入っていても、
実質6時間しか寝ていなければ、
睡眠率は80%ということになります。
この場合、最初から2時間だけ床につくのを
遅くするのです。
そして、眠れようが眠れまいが、
これまでと同じ時間に起きるのです。
初めは少し睡眠不足気味になりますが、
それによって寝つきが良くなって、
途中覚醒を防ぐことも期待できます。
そして、十分に良い習慣がついたところで、
少しづつ床につく時間を早めて睡眠時間を長くしていくのです。
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