不眠症で重要な事は、
どの程度の期間不眠が続いているのかという事です。
不眠の持続期間によって、
・一過性不眠症
・短期不眠症
・慢性不眠症
の３つに分類されます。
それぞれの期間によって対処も異なってくるので、
自分の不眠症の期間をきちんと見分ける事が重要です。
一過性不眠症は、一晩から数日にわたりみられるもので、
明白な原因によって一過性に起きたものです。
特別な出来事やストレス、生活習慣の急な変更、
時差の影響などが主な原因です。
一過性不眠症は原因が取り除かれれば
速やかに回復します。
原因の除去や本来の生活リズムの回復が最優先です。
短期不眠症は、一過性のものよりももう少し重度なもので、
２～３週間にわたり不眠が持続している状態です。
転職や失業、離婚、事業の失敗、
経済的危機、重大な健康上の問題、
身内や親友の死などが主な原因となります。
悲しい出来事が起きて、逆に頑張らないと、
と張り切りすぎて、躁状態になり
朝早くから目覚めてしまうこともあります。
これは、時間とともにショックが和らいで、
気持ちが安定していき睡眠も取れるようになる場合と、
うつ病などの精神疾患へ移行していく場合とに分かれます。
重度な分岐点とも言えるので、注意が必要です。
早めに専門医を受診するのが望ましいですね。
慢性不眠症は、数週間以上、多くは年単位で
持続している不眠症で、
一般的に呼ばれている不眠症は、
このタイプを指す事が多いです。
中でも特に多いのが、精神生理性不眠症や特発性不眠症です。
思春期や青年期の若者では、概日リズム睡眠障害、
中高年では閉塞性睡眠時無呼吸、高齢の男性では、
むずむず脚症候群も重要です。
一見不眠だけが問題として自覚されている場合も、
不安障害や軽度のうつなどが合併していることも多いです。
さらに、慢性の身体疾患による痛みや呼吸困難、
口渇、多尿なども不眠症の原因となります。
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