グローバル化して、24時間ネットワークでつながっている
この社会では、ますます人々の睡眠を脅かしています。
そこで暮らす人々は、否応なく不眠に巻き込まれて
知らず知らずのうちに危険に巻き込まれていくのです。
巨大化して高速化した現代の文明をコントロールしているのは、
石器時代とさほど変わらない人類の脳なのです。
睡眠を切り詰めて長時間の過酷な集中を要求されるのです。
そこにほころびが生じてくるのです。
睡眠不足による注意力の低下がもたらした
重大事故の多くは、
まさにそうした事態に対する警鐘だとも言えます。
2005年に起きたJR福知山線で起きた脱線事故は、
運転手の睡眠不足が注意力の低下を引き起こした可能性が
指摘されています。
今年4月に起きた関越自動車道での高速バスの事故も、
運転手の睡眠不足が原因だとも言われています。
交通事故の約半数が、睡眠不足やそれによる疲労と
関係があるとされています。
睡眠は、生産性や創造性ばかりか、
生命の安全にも深く関係しているのです。
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