不眠症による精神的、身体的影響

不眠症によって影響されるものとして、
気分や意欲、行動があります。

不眠症により睡眠不足が続くと、
不機嫌になったり、気分が重くなったり
疲れを感じやすくなったりします。

また、痛みを感じやすくなり、葛藤処理がうまくいかずに
些細なことでもキレやすくなってきます。

よく眠れるときならば嬉しくてたまらないようなことでも、
不快にしか感じられずに、
意欲は低下していき、投げやりになります。


このような症状は、うつ病とよく似ていて
うつ病と誤診されることもあります。

しかし、不眠症の種類によっては、
うつ病の治療を受けると症状が悪化して危険なものもあります。

さらにやっかいなのは、
不眠症が続くと、実際にうつ状態に陥りやすくなる
ということです。


また、不眠症は攻撃的な行動を引き起こしやすいことでも
知られています。

イライラや不機嫌な気分に、何か不快な出来事が加わると
普段ではしないような攻撃的な行動や言動が
現れてしまうことがあります。

これは、前頭前野による情動抑制のブレーキが
弱まるためです。

普段穏やかな人でも、不眠症で睡眠不足が続くと
些細なことで喧嘩や口論などの
トラブルを起こしやすくなります。


不眠症は、社会的機能にも影響して、
他社に対する関心が乏しくなったり、
人と会うことに消極的になることもあります。

不眠症はひきこもりの原因にもなります。

それ以外にも、不眠症はさまざまな身体的機能や
健康にも影響してきます。


不眠症は、ストレスホルモンの過剰な分泌が起きやすく
消化性潰瘍や高血圧、糖尿病、肥満の原因にもなり
免疫系や内分泌系にも影響してくるのです。

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タグ：うつ病 睡眠不足 不眠症 前頭前野 ひきこもり