不眠症のタイプは、
睡眠負債が膨らんでいる不眠症と、
睡眠負債はあまり存在しない不眠症の
2つに分けることができます。
睡眠負債が問題ないレベルであれば、
本人がどんなに眠れないと感じていても、
それほど心配する必要はありません。
一方で、睡眠負債が慢性的に累積して、
疲労がたまっているのに眠れないという
状況が続いている場合には、
さまざまな影響を招きやすくなり、
脳に対する影響も生じてきます。
最初の段階では、数日程度の睡眠不足にともない、
疲労によって神経細胞の伝達がうまくいかなくなります。
これにより神経伝達物質が不足して
信号が脳までうまく伝わらない神経疲労になっていきます。
不眠症で起きるもうひとつの現象は、
ストレスホルモンの分泌が高まるということです。
これはある意味で防御的な反応で、
短期的には脳や体の機能を高めることになります。
試験のときに眠れなくて、逆に頭が冴えてきて
良く出来たという事例もありますが、
これはストレスホルモンの分泌によって、
脳も体も活性化されていたと考えられます。
つまり、短期不眠の場合には、神経疲労の影響があって、
もう一方では、ストレスホルモンの作用があり、
両者の綱引きということになります。
眠れないからといって、徹夜して朝まで活動すると
神経伝達物質が不足するので、
ストレスホルモンの分泌が高まっても、
パワーが出ないということになるのです。
たとえ眠れなくても、目を閉じて横になり
休養することが大事なのです。
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